こんにちは! 後藤寛です。
2026年7月、「トレカ議連」「トレカ協会」というニュースが、トレカ好きの間で大きな話題になっています。
この言葉を見て、
「規制で、トレカがつまらなくなるのでは?」
「自分のコレクションの価値はどうなるんだ?」
と、不安になった人も多いでしょう。
実際、XなどSNSで様々な意見が飛び交っています。
私はカードショップで7年働き、うち5年は店長を務めました。
トレカ歴は20年以上で、出版もしています。
今日は、この「トレカ議連」のニュースを、現場を見てきた立場から、できるだけ冷静に整理します。
賛成・反対の政治的な話ではなく、「私たちのトレカ趣味が、これからどうなるのか」という視点でお話しします。
そもそも、何が起きたのか
2026年7月、自民党が「トレーディングカード振興議員連盟」、通称”トレカ議連”を設立しました。 会長には木原誠二氏(元官房副長官)が就いています。

目的は、大きく分けて3つと言われています。
✅精巧な偽造品・模造品への対策
✅転売目的の大量購入・買い占めへの対策
✅マネーロンダリング(資金洗浄)対策
「規制で締めつける」というより、「世界で戦える産業として、健全に育てる」という方向性が掲げられています。
なぜ今、国が動いたのか
背景にあるのは、市場の急拡大です。
国内のトレーディングカード市場は、2025年度で約3,384億円規模に達する(日本玩具協会の調査)と言われています。
ポケカ、遊戯王、デュエルマスターズ…。
かつて「子どもの遊び」と言われたトレカは、今や国内外のコレクターを巻き込む一大産業になりました。
トレカバブル以降ワ、ンピースカードゲーム(ワンピカード)やドラゴンボールカードゲーム(フュージョンワールド)など人気作品が盛り上がり、2027年にはNARUTOカードゲームが登場します。

市場が大きくなれば、それを狙う人も出てきます。
✅外見では見分けがつかない精巧な偽造品
✅定価で買えないほどの転売・買い占め
✅高額化したカードを使った資金洗浄の懸念
✅海外転売ヤーの買占め
これらは、市場が健全に育つうえで見過ごせない問題です。 国が動いたのは、トレカが「国が無視できない規模の産業」になった証でもあります。
現場では、何が起きていたか
私は2004年から2011年までカードショップで働いていました。
その頃のオリパは「過剰在庫をさばく」という面が強く、価格も300円(高くても1000円)程度。
福袋などのイベント時にようやく数千円のオリパが売れるという時代でした。
しかし現在は店舗でも1〜5万円のオリパが飛ぶように売れ、アプリでは毎日のようにガチャが引かれています。
ニュースで語られる「偽造品」「転売」は、数字や制度の話に聞こえるかもしれません。
ですが、現場ではずっと前から起きていたことです。
私がカードショップにいた頃と比べても、カードの資産価値は数百倍に跳ね上がりました。
価値が上がるということは、それを悪用しようとする動きも必ずついてくるので、対策は必須と言えます。
日本トレカ協会とは何者か
今回の動きと合わせて知っておきたいのが、「日本トレーディングカード協会」の存在です。
2025年11月に設立された一般社団法人で、今回の議連の総会にも参加し、「偽造品・精巧な模造品への対応」について報告しています。
協会は、こう説明しています。
「外見だけでは判別が難しい偽造品が流通することは、買う人の不安につながるだけでなく、市場全体の信頼にも影響する」、と。
一点、ネット上で指摘されているのは、この協会に、主要なカードメーカーがどこまで関わっているのか、という点です。
業界全体を代表する動きになるのか、今後の広がりは注目しておきたいところです。
規制で、トレカの魅力は失われるのか
ここが、多くのトレカ好きが一番不安に思っている部分でしょう。
正直に言います。 私は「トレカの魅力は、絶対に残すべきだ」と考えています。
トレカの面白さは、パックを開けてレアカードを引く楽しさも大きい。
そして、カードに価値があるからこそ、コレクションが楽しく、トレードが成り立ちます。
もしレアリティも価格も一律にしてしまったら、それはもうトレカではなく、トランプやボードゲームのような別のジャンルになる。
だから私は、こう考えています。
守るべきは「魅力」、削るべきは「不正」。
偽造品や資金洗浄のような不正は、なくすべきです。
それはトレカ本来の楽しみを守ることにつながります。
一方で、レアリティや価値そのものは、トレカの心臓部。
ここに手を入れる方向にだけは、進んでほしくない。
私が期待すること、不安なこと
期待していること
✅偽造品が減れば、安心してカードを買える
✅転売対策が進めば、定価で欲しい人に行き渡る
✅市場の信頼が上がれば、資産としての価値も安定する
✅市場にBOXが流通し、いつでも買えるようになる
不安に思っていること
✅ルールが、プレイヤーやコレクターの楽しみを削ぐ形にならないか
✅実効性のある中身になるのか(掛け声だけで終わらないか)
✅現場やユーザーの声が、どこまで反映されるのか
規制の方向性そのものは、現場の実感とも合っています。
BOXの過剰な高騰、オリパによる価格のインフレ、国内外からの買占めなど、問題点は増える一方。
偽造品も大量買い占めも、20年前にはなかった問題です。
(厳密にはありましたが、このような規模ではなかった)
あとは「中身」次第。ここを、私はこれからも見ていきます。
コレクターと投資家が、今からできる自衛
制度が整うのを待つ間にも、私たちが自分でできることはあります。
✅信頼できる店・ルートで買う(安すぎる出品は疑う)
✅高額なカードは、状態と真贋を必ず確認する
✅保管は頑丈なケース+暗所で、盗難・劣化から守る
✅高額なコレクションを、SNSで不用意に見せすぎない
✅PSA・BGSといった真贋鑑定を受けたカードを買う
「集めること」と同じくらい、「守ること」が大事な時代です。
これは制度がどうなろうと、変わりません。
まとめ
✅2026年7月、偽造・転売・マネロン対策を目的にトレカ議連が発足
✅背景は3,384億円まで拡大した市場
✅守るべきは「トレカの魅力」、削るべきは「不正」
✅制度を待つ間も、自分の資産は自分で守る意識を
トレカがこれからも安心して楽しめる趣味であり、誇れる文化であり続けることを私は願っています。
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※トレカの購入・投資は自己責任でお願いします。本記事は2026年7月時点の公開情報にもとづく個人の見解です。

